2012年9月12日水曜日

不全感の解消こそサルの特徴

原モグラを祖先としてその後原猿や草食動物や、肉食動物が進化し枝分かれしていきます。そして殆どの哺乳類は性闘争本能を抑止or封鎖し集団動物化していきます。
 そのことは性闘争本能の強化は確かに進化を促進するひとつの道ではあったが、成体同士が激しく争い合う本能は、やはり哺乳類以前一般から見ても異常な適応のあり方で、欠陥を孕んでいたと言う事を意味します。

 さて一般哺乳類の性闘争の封鎖は、まず親和本能を土台に危機逃避回路→追従機能を発達させることによって行われます。
 
 ここまではサルも同じです。サルの違いは、特に弱オスに絶えざる不全感が働き続けていた点です(飢えとおびえの)だからこそサルは一般哺乳類の獲得した機能に加えて、何が何でも不全を解消する機能を獲得する必要があったと思われます。
 それがスキンシップによる親和機能だけではなく、同一視による安心感を作り上げたと言う事であり(ここまでは相手プラス視の機能です)、不全の揚棄(マイナスを捨象しプラスに収束する機能、縄張を持つ首雄の怖さを拭い去り周りとともに闘いに打って出る)を身につけたということなのです。
 勿論弱オスと言えども闘う肉体機能は持っていますし、縄張の獲得は生存上絶対課題です。(だからこそ闘ったわけです)
 
 但し繰り返しになりますが、サルの場合それを可能にするために不全(=マイナス)を解消する必要があったのです。これこそが一般哺乳類と比較した時のサルの決定的特殊性なのです。

北村浩司

0 件のコメント:

コメントを投稿