2012年9月6日木曜日

何故、プラス回路が重要なのか?

性闘争の封鎖>

 哺乳類は、原モグラを祖先として、その後、原猿や草食動物や、肉食動物が進化し、枝分かれしていきます。
 そして、殆どの哺乳類は、性闘争本能を抑止・封鎖し、集団動物化していきます。

 そのことは、性闘争本能の強化は、確かに進化を促進するひとつの道ではあったが、成体同士が激しく争い合う本能は、やはり哺乳類以前の一般動物から見ても、異常な適応のあり方で、欠陥を孕んでいたということを意味します。

 さて、一般哺乳類の性闘争の封鎖は、まず親和本能を土台に危機逃避回路→追従機能を発達させることによって行われます。
 ここまではサルも同じです。



<不全解消の必要性>

 サルの違いは、特に弱オスに絶えざる不全感が働き続けていた点です(飢えとおびえの)。
 だからこそ、サルは一般哺乳類の獲得した機能に加えて、何が何でも不全を解消する機能を獲得する必要があったと思われます。

 それがスキンシップによる親和機能だけではなく、同一視による安心感を作り上げたと言う事であり(ここまでは相手プラス視の機能です)、不全の揚棄(マイナスを捨象しプラスに収束する機能、縄張りを持つ首雄の怖さを拭い去り、周りとともに闘いに打って出る)を身につけたということなのです。

 勿論弱オスといえども、闘う肉体機能は持っていますし、縄張りの獲得は生存上絶対課題です。(だからこそ闘ったわけです)
 
 但し繰り返しになりますが、サルの場合それを可能にするために不全(=マイナス)を解消する必要があったのです。

 これこそが一般哺乳類と比較した時のサルの決定的特殊性なのです。

北村浩司

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